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犬のしつけに罰を使っちゃダメな5つの理由

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皆さんはしつけに「罰」を使ったことはありますか?

「罰」というか正確に言うと「嫌悪刺激」ですね。犬を叩く、チョークチェーンで首を絞めつける、マズルをつかむなどを想像するかと思います。
空き缶に小銭を入れて投げる、サークルやケージを叩く、睨みながら叱る、叩く真似をするなども嫌悪刺激と言えるかと思います。

おやつやおもちゃ、褒めるなどを使った、陽性強化と言われるしつけが推奨されている中、今もなおテレビやインターネット、本を見ると、犬の問題行動に対して、大きな音を立てたり怒鳴ったりという犬の嫌がる罰(嫌悪刺激)を与えるしつけを勧めているものがたくさんあります。

手っ取り早くて効果がありそうな罰を使ったしつけ。一時的に効果があるように感じるかも知れません。
しかし、そのリスクについてはあまり知られていないように感じます

そもそも罰を与えるしつけはとっても難しい

罰を使ったしつけは効果がありません。むしろ逆効果になることもあります。
と言っても、プロの訓練士さんの様に、的確なタイミングと強さで、常に一貫して罰を与えることができれば、効果があるかもしれません。

罰を与えるのは、その行動から1秒以内です。それを過ぎると犬はなぜ罰を与えられたのかまったく理解できません。
罰は十分な強さで与えなければなりません。中途半端な強さだとすぐに慣れてしまいます。だからと言って段々と罰を強くしていくのもダメです。
そして一貫性も必要です。罰を与えたり、与えなかったりすると犬は混乱します。家族全員でやらないと意味がありません。

いかがでしょう?とっても難しいですよね。
僕は、一般の飼い主さんが罰を使ったしつけをするのは不可能だと思います。

罰を与えるしつけをするとどうなる?

飼い主さんとの信頼関係が壊れるだけです。
さらに言えば、飼い主さんが恐怖の対象になって、唸ったり噛んだりするようになることもあります。

ハンドシャイになっちゃうかも!?

ハンドシャイとは、叩かれたり、押さえつけられたりされたときに恐怖を感じた犬が、人間の手を怖がるようになる現象です。
飼い主さんが犬に手を近づけると、叩かれたときの恐怖がよみがえるのです。そしてその恐怖から逃れようと唸ったり噛んだりということをします。
飼い主さんが、ちょっと手を動かしたり、立ち上がったりするだけで攻撃行動に出るようなケースもあります。

子供が真似をする可能性も

子供が、適切な行動と不適切な行動を学習する際に観察学習というものをします。
簡単に言うと、親の行動を見て何が正しい(適切な)行動かを覚えるのです。なので、親が犬を叩くなど犬が嫌がる罰を与えているのを頻繁に見ていた子供は、問題を解決する方法として親と同じように相手が嫌がる罰をあたえるという事を覚えてしまうのです。

飼い主さん自身にも悪影響を与えます

罰を使ったしつけをした飼い主さんは、「負の強化」を受けることになります。

飼主さんにとってイヤな状況(犬の問題行動)

犬に罰を与える

イヤな状況が解消される(一時的でも)

同じような状況で、罰を与える行動が起こりやすくなる

飼い主さん自身、イヤな状況になった時に、相手に対して嫌なことをする(罰をあたえる)という行動を取りやすくなるのです。相手が家族や友人、職場の同僚などの場合にも無意識にでちゃうかも知れません。

まとめ

本当はイヤだけど、しつけだから叱らなきゃ・・・って言っている飼い主さんが多いように感じています。
それで良いんですよ!自分の気持ちに素直に従ってOKです。おかしいなと思ったことはやらなくて良いと思います。
しつけに困ったときはいろいろな情報を調べてみましょう。きっと違和感を感じないしつけ方法が見つかるはず!!